ニュージェネレーションウルトラマンを見ました
※ここに書いてある「○○を先に見たほうがよかったかも」「○○の知識があったほうが面白かったかも」というのは見た結果論であって、見ていた当時はそんな問題なく楽しめていました。
2021年12月28日現在プライムビデオに存在するウルトラマンは、おそらく、
1. ウルトラマンギンガ
2. ウルトラマンギンガS
3. ウルトラマンX
4. ウルトラマンオーブ
5. ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA
6. ウルトラマンジード
7. ウルトラマンR/B
8. ウルトラマンタイガ
9. ウルトラマンZ
10. ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA
の10作品だと思います。ウルトラマンの中でもニュージェネレーションと呼ばれているらしいです。よくわかりませんが……。
私はZ→ジード→オーブ→オーブ THE ORIGIN SAGA→X→タイガ→ギンガ→ギンガSの順に見てるので、視聴順はかなりごちゃごちゃです。それでも基本的に問題なく楽しめているけれど、色々理由があって、古いものから順番に見ていった方がよかったなと思うことがままあります。
見た順に書いていきます↓
ウルトラマンZ
本編と、YouTubeのボイスドラマを見ました。
脚本の完成度が高い、ウルトラマンZのデザインがかっこいい、特撮がすごい……など、10人くらいから激推しされて見た、私の初ウルトラマンです。ドラマパートは、伏線やストーリー展開、キャラの心理描写などが丁寧で、かつ話の盛り上がりがアツく、評判以上の面白さでした。あと音楽がすごくよかったです。
ウルトラマンといえばカネゴンとツインテールの名前くらいしか知らない、みたいな状態で見始めたので、世界観やウルトラマンの設定を理解するのに少々てこずりました。例えば私はカラータイマーが何であるか知らなかったのですが、「ウルトラマンZ」にはカラータイマーについての解説がなかったと思います(たしか)。結局私はTLのおじ様がたにウルトラマンについてご教授いただきながら完走したので、前提知識皆無でも解説抜きで楽しめたかというのは謎です。解説していただきながら見たらとても楽しかったです。
あと、結構どうでもいいことかもしれないんですが、ウルトラマンの出番が意外と少なくて、最初はかなり戸惑いました。「おねがいマイメロディ」は「おねがいマイメロディ」というタイトルなのにマイメロではなく歌ちゃんを中心に話が進むということにビックリした、みたいな感じでしょうか(ウルトラマンZはマイメロより出番が少なかったと思います、たぶん)。とにかく、ウルトラマンと地球人がバディを組むものは、どれも基本的に地球人の主人公を中心に話が進むようです。
「ウルトラマンオーブ」のキャラがメインで出てきたり、ウルトラマンジードが物語の重要キャラみたいな立ち位置にいたりするので、「オーブ」と「ジード」を先に見てから見たほうが面白さが倍増したんじゃないかと思いました。「オーブ」を見たら小ネタがわかる、「ジード」を見たらストーリーがより理解しやすくなる、と感じました。
ウルトラマンジード
本編と、映画と、超全集を見ました。
お話は、ジードが仲間とともに成長していく、みたいな王道ストーリーで非常に面白かったです。お話の軸やテーマがとてもわかりやすく、2クールの中に話の盛り上がりどころがいくつもあり、ギャグとシリアスのバランスも良く、とにかく終始面白かったです。映画も、本編とは切り離されたお話でありながら、本編の後日譚として完ぺきだったと感じました。音楽もキャラも、ジードのデザインもかなり好きです。
「Z」は防衛隊が出てくる作品だったので、世界観を理解するのに苦労しましたが、「ジード」は防衛隊が出てこない世界観だったので、結構すんなり見ることができました。また、「Z」はウルトラマンと地球人がバディを組んで戦う作品でしたが、「ジード」は人間の主人公=ウルトラマンだったので、ウルトラマンの出番が意外と少なくて戸惑う……ということもありませんでした。つまるところ、防衛隊とか、地球人の主人公以外にウルトラマンがいるとか、そういうウルトラマンに独特の(と私が思っている)要素みたいなものがあまりなくて、個人的に受け入れやすかったんだと思います。
「ジード」は、ジード自体がベリアルという既存キャラの息子なので、ウルトラマンワールドに既出の要素も(おそらく)出てきましたが、お話の理解に必要な要素は作中で丁寧に解説してくれていたので、かなり親切だったと思います。例えば、(またカラータイマーの話になりますが)「Z」でずっと「なんだこれ」と思いながら見ていたカラータイマーについては、「ジード」では「地球上での活動可能時間は約3分間」とちゃんと説明してくれています。
あと、「ジード」は人間の主人公=ウルトラマンの作品ですが、サブで出てくるウルトラマンゼロは地球人とバディを組んで戦うタイプのウルトラマンでした。いろいろなタイプのウルトラマンがいるのだということを理解するうえでも、「ジード」はいい作品だったのかなと思います。
ウルトラマンオーブ/ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA
本編と、超全集を見ました。
「オーブ」も人間の主人公=ウルトラマンなので、個人的に見やすかったです。「オーブ」本編は、1話1話が非常に面白く、楽しい回としんどい回の落差が激しかった印象です(そこが非常に面白い視聴体験となりましたが……)。一方「THE ORIGIN SAGA」は、シリアス多めでかなりしんどいってやつだったと思います。こちらは時系列的には「オーブ」本編より前のお話なんですが、「オーブ」本編を見た後に見てよかったなと思っています。きっとその方がたくさん苦しむことができるので……。
とても面白かったですが、「THE ORIGIN SAGA」を含めると3クール分あり、他の作品よりもボリューム多めではありましたね。また、「オーブ」には全10部構想というものがあり、本編と「THE ORIGIN SAGA」はその中のふたつでしかないので、オーブ世界の全容を知りたかったら、映像作品をチェックすることに加えて、超全集(ムック)を購入して10部構想の詳細をチェックする必要がある……らしいです。まあ、本編と「THE ORIGIN SAGA」を見終えたらきっと超全集を読みたくなるでしょうし、私も実際読みましたが……満足度、かなり高かったです。
「オーブ」本編には「宇宙警備隊」とか「光の国」みたいな話が全く出てこず、また先輩ウルトラマンが助けに来ることもなかったので、ほぼ完全に独立した世界観の中での話になっていると思います。おそらくウルトラマンについて完全に無知でも十分楽しかったのではないでしょうか。THE ORIGIN SAGAには先輩ウルトラマンも出てきますが、それはそれでいろいろなウルトラマンを知ることができて楽しかったです。
あと、後続作品のアイテムに描かれているオーブを見てしまうとちょっとネタバレってやつになると思うので、「ジード」以降の作品を見るより先に「オーブ」を見た方がよかったなとちょっと思いました。私からは「Z」や「ジード」に出てきたオーブの姿は記憶から消えていたんですが、もし覚えていたらちょっと「オーブ」本編の楽しみが減っちゃっていたろうなと思うので……。
ウルトラマンX
本編を見ました。
ウルトラマンと地球人がバディを組んで戦う系の作品であり、地球人の主人公は防衛隊に所属しており、かつ怪獣との共存を目指している……という、「私の想像するウルトラマン」みたいな作品でした。「X」も地球人の主人公を中心に話が進みますが、逆にウルトラマンXというキャラについてはほとんどと言っていいほど深堀りされなかったので、地球人たちの物語に集中することができて、個人的に見やすかったです。
1話1話、話の質がかなり高く、考えさせられるようなお話が多かったです。その一方で、ギャグ回のはっちゃけ度合いが見てきた中で一番だったと思います……。まじめなお話においては、怪獣との共存を目指すという考え方や、怪獣を殺さない必殺技など、随所からやさしさが感じられました。22話と短い話数ながら良質の作品だったと思います。
先輩ウルトラマンがたくさん助けに来ましたが、「ジード」におけるゼロみたいにサブキャラとして終始存在し続けるのではなく、1話限りのゲストとして助けに来てくれるので、ウルトラマンワールドの知識があまりなくても楽しかったですし、むしろいろいろなウルトラマンが見られてうれしかったです。
ウルトラマンタイガ
本編とYouTubeのボイスドラマ、第0話を見ました。
ウルトラマンタロウの息子・タイガが地球人とバディを組んで戦います。タイガはトライスクワッドというチームを組んでいて、タイガ以外にもタイタス、フーマというウルトラマンがメインで出てきます。そして、「タイガ」の敵キャラもこれまたトレギアというウルトラマンで……とにかくたくさんのウルトラマンがいたなという印象です。
タイガ自体が既存キャラの息子なので、ウルトラ兄弟についての知識を入れておいたほうが解像度が上がるとのことで、ちょっと基礎知識をご教授いただきながら見ました。が、一応、ボイスドラマや第0話でもそこのところをちょっと勉強できたのかなという感じです。
オープニング曲を聴いて「この曲、楽しげでいいな」と思い、「見たいな~」とずっと思っていた作品です。ですが……個人的に、内容とオープニングのギャップが激しすぎました。敵キャラのトレギアが結構陰湿な方法で主人公たちを攻撃してくるのもあり、本編は終始ほんのりダークだった印象です。そこが結構好きでしたが……。
ちなみに本編だけ見るのではトレギアが何者なのかよくわからずじまいで終わってしまいました。彼については本編では最低限のことしか触れられていなかったのですが、超全集を読むと詳細がわかると聞きました。読みたいので電子書籍になってほしいですね。
ウルトラマンR/B
本編を見ました。
人間の主人公=ウルトラマンの作品ですが、主人公がウルトラマンロッソとウルトラマンブルの2人いるという点において他の作品と趣が違うのかなと思いました。複数のウルトラマンが連係プレーで戦うのは見ていて面白かったです。あと、「R/B」が他の作品と違う点といったら、コメディ色が強いところだと思います。敵もおどけた感じでそんなに怖くはなく、むしろクスっと笑え、でもそれでいて胸アツな展開もあり……とてもよかったです。
ただ、理屈抜きでお話が展開する部分が少しあったように思うので、すべてに理屈を求めてしまう人が見るとちょっと気持ち悪い部分が出てきてしまうかもしれません。子ども向け作品とかではよくあることだと思いますし、もしかすると超全集などを読むと理屈抜きで展開していたかのように見えたお話にも裏設定みたいなものが存在するのかもしれませんが……。
「オーブ」、「オーブ THE ORIGIN SAGA」を見てから見た方が小ネタがわかって楽しさ倍増なのではないでしょうか、と思いました。というのも、オーブ要素がかなり多めだと感じたからです。知っていると楽しいですが、知らなくても特に問題なく見ることができる……そんなさじ加減のオーブ要素だったと思います。
ウルトラマンギンガ / ウルトラマンギンガS
本編と「ギンガS」の映画を見ました。
地球人の主人公とウルトラマンがバディを組んで戦うタイプの作品でした……が、ウルトラマンギンガ、ほとんど喋りません。まれに喋りますが、「ギンガ」のメインキャラだけど戦わないウルトラマンタロウの方が何倍も喋っているというレベルで喋りませんでした。
「ギンガ」は、廃校になった小学校という拠点から全く動くことなく話が進む、とても特徴的な作品でした。主人公たちは学生なのですが、話の前半は夏休みにみんなで小学校に集まってきており、後半は夏休みが開けたものの小学校の中に閉じ込められてしまう、という設定でした。この独特の箱庭感が好きですね。お話は、人間の内面の黒い部分に着目したものが多く、それでいて重くなりすぎない独特の雰囲気で面白かったです。
「ギンガS」は、「ギンガ」の続編です。が、「ギンガ」のお話は「ギンガ」でひと段落しており、メインキャラも主人公以外刷新されているので、「ギンガS」から見始めても楽しいかもしれません。「ギンガS」には、ギンガ以外にビクトリーというウルトラマンが登場します。このビクトリー、最初は一匹狼感の強いキャラだったんですが、ギンガをはじめとするいろいろなキャラと接するうちに少しずつ変化していきます。彼の変化の描写も丁寧でしたし、毎回のお話が非常に面白く、粒ぞろいであったと感じました。
「ギンガS」の映画は、「ギンガS」の後日譚でした。他のウルトラマンがたくさん客演していました。戦闘が豪華で見ていて楽しかったですね……。他のウルトラマンのことを知らなくてもかなり楽しかったです。
「ギンガ」は1クール、「ギンガS」は1クールちょいなので、合わせるとそのほかの作品とさほど長さは変わりません。が、「ギンガ」のお話は前半と後半の2部構成のようになっており、「ギンガS」は「ギンガ」の2年後という世界設定なので、主人公は変わらないとはいってもお話の区切りがつく場所が多く、話の理解に苦戦することなく楽しめたという印象です。
以上です。全部面白かったですけど、個人的に一番好きだったのはジードですね。
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