人生初BLの報告: その1「誰か夢だと言ってくれ」

 　こんばんは！　アラウンドサーティになってはじめてBLを読んだらめちゃめちゃ面白かったという報告のブログを書きたいと思います！

　実はもう記事の下書きはこれで3つ目で、他2つはボツになりそうな予感がしているので、この記事は今書いているこの時間だけで書き上げるべく、直近に読んだBL1作品の感想だけをできる限り端的に書きたいと思います。普段140字なので、ここはとても広く感じます（俵万智）。

　それでは参ります！（あらすじはリンク先のHP参照。）

誰か夢だと言ってくれ

全体的な面白さ（個人の感想です）: ★★★★☆

NSFW場面の多さ: ★★★☆☆

他カップル: 有（2組）

元カレ: 無

横恋慕: 有

死: 有（メインキャラ）

　集英社BLです。完結済。

　ついこの間漫画に挟まっているシールを発見するまで記憶から抜け落ちていましたが、去年のナツコミでほしい作品のシールが残っていなかったため、てきとうに「絵がかわいいから」と選んだシールをよく見たらBL漫画で驚いたものと同じ作品だったようです。運命的ですね。

　基本BLのNSFW場面は不要だと思いながら読んでいる人間ですが、この漫画は特に絵がかわいい系すぎて、自分のストライクゾーンに入るルックスのキャラが複数名いるので、ひときわ強くNSFW場面の不要さを感じています……。ギュってしてチュウしておててをつなぐレベルで終わってほしいと願ってしまいます。（もともとの連載サイトを見たら「ちょっとエッチ」のタグがついていましたが、「ちょっとエッチ♡」じゃねーよ「がっつりエッチ」の間違いだろ、と思っています。）

キャラについて

　小夜・樹、晴人・雨竜、古嵐・現寿という3つのペアが出てきます。各ペアに割かれる話数の割合は体感5:4:1くらいです。

　小夜（受け役）・樹（攻め役）ペアがおそらくこの漫画のメインのカップルです。そして私が一番好きなペアでもあります。小夜は（ツンデレとは違うと思いますが）素直になるのがあまり得意ではなく、ちまこくて元気でかわいいタイプ、樹は成績優秀スポーツ万能の高身長イケメンくんですが、ボンヤリした雰囲気で常に小夜大好きを隠さないタイプ、といった感じでしょうか。

　ビジュアル的には小夜のほうが刺さるのですが（ちまこくてかわいい系かつそれでいて一人称が「俺」のため）、キャラ的には樹のほうが好みです。真顔かつ公衆の面前でこっ恥ずかしいことを言ってくるキャラが好きなのかもしれません。あと樹は「自分がケツを痛めるのはイヤだから」という理由で攻め役をやっていることが最終巻のオマケで判明したのですが、そういうゴミな一面もあるのだなと知れて彼のことがより好きになりました。キミ、あんなに小夜のこと大好きなのに、そこは体格に恵まれていない小夜の体の心配よりも自分の保身に走るんだ。

　晴人（攻め役）・雨竜（受け役）ペアについてもメインのふたりと同じくらいがっつり描かれるので驚きます。晴人は樹の血縁で、チャラいが実は勉強もお料理も気配りもできてかつヘタレなタイプ、雨竜は真面目な優等生キャラですが、かつておじさんと援助交際していたからか、わりとそういう方面で晴人のことを煽ってくるタイプです。正直このふたりはそんなに刺さらなかったかもしれないです……。特に雨竜のキャラ設定が面白かったですし、やりとりもかわいいんですけどね。

　雨竜は腹ペコキャラなのですが、運動も嫌いなので普通に食べた分だけぶくぶく太っていく体のようで、私は心配です。お料理がおいしい人なんかと一緒にいたらいずれ読者に見せられないビジュアルになりそうな気がするのですが…………。

　古嵐・現寿ペアについては読んでのお楽しみ的なペアのような気がするので割愛します。……が、ひとつ言いたいこととして、現寿が樹と晴人のパパというのは読んでいてなんか気まずすぎたということがあります……。このペア自体は結構好きです。

お話について

　全体のストーリーは小夜・樹ペアと晴人・雨竜ペアの話を行ったり来たりする感じで、あまり流れに統一感が感じられる作品ではないように思います。どちらかというとオムニバスに近いのかなと感じますが、オムニバスではないです。でも晴人・雨竜ペアの話になると途端に小夜・樹ペアがまったく出てこなくなります。不思議な作品でした。かわりにおまけページが充実しており、「一方その頃……」みたいなふたりの姿を垣間見ることができ、それも楽しかったです。

さいごに

　読み終えた感想を一言で言うならば「かなり面白かった」です。ファンタジー設定の謎に迫る！みたいな話よりもとにかくキャラが魅力的で、キャラ同士の掛け合いがよかったです。

　今まで逆張り精神が働いてしまって人気ランキング上位の作品は読んでこなかったのですが、この作品を読んでみたらかなり面白かったので、他の人気作品も読みたいですね！

　以上、初BL報告その1でした。続くかは謎です。